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【記事】チョ・ヒョンジェ、「演技者としての始まりはこれからではないだろうか?」10/17

2015-10-19 (月)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

‘果たしてこの優しくて善良な瞳の所有者が悪役が可能なのだろうか?’(と言う)憂慮は杞憂に過ぎなかった。最近終了したSBS水木ドラマ‘ヨンパリ(脚本チャン・ヒョクリン、演出ド・ジンソク パク・シヌ)’の中、チョ・ヒョンジェの話だ。劇中大企業会長で腹違いの妹ハン・ヨジン(キム・テヒ)を殺そうとする計画も躊躇わなかったハン・ドジュン役に扮した彼は、結局作品の中で殺されて降板した。善良な印象の彼が悪役を自然に熟した点はドラマの序盤から大きく関心を集めた。初回から切れ味の良い感じと卑劣な雰囲気を強く醸し出した役の変身に成功した彼は、「デビュー16年目で引き受けた大きなプレゼント」と言って笑った。

「素材も凄く良くて俳優たちとの構図、感覚的な演出まで、ドラマの全ての要素が良く相まっていたと思います。作品の全ての部分が調和していて集中して演技が出来ました。」

成功した悪役への変身をスタッフと同僚たちの功績だと言う彼は、最初から作品に何か分からないが惹きつけられたと言った。作品の日程が非常に切迫した中での撮影をわずか数週間に迫った状態で台本を貰ったけれども、‘これはしなければ’と確信したと。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「作品のシノプスを見た途端、大丈夫だと感じた。事実、分量も既存のものに比べて多くないし、序盤の部分ではドジュンについての説明が無くて、どうしようかと悩んでけれど、全く新しいキャラクターという点では挑戦しなければと確信のようなものがありました。キャラクターの新鮮さが僕を強く惹きつけたのだと思います。」

台本を見てすぐに合流を決めた彼は、直ちに台本を書いたチェン・ヒョクリン作家を訪ねた。俳優が直接作家を訪ねて問うことは異例的で、彼も初めての経験だった。

「作家先生に直接色々と尋ねました。ドジュンの冷徹で男らしい感じをどのように表現すれが良いのか、歪曲した内面をどのように出すのかというヒントを貰いました。見かけは真直ぐだけれど正常な範囲を逸脱した部分があるので、僕の想像を沢山取り入れました。セリフのトーンや表情の変化を使って見ました。微妙に口元や目の震えのようなものを試したんです。その一方でハン・ドジュンは何でそうなのか、彼の感情にとても移入しました。幼い頃の家庭環境から彼が冷たくならざるを得なかったし、悪行が徐々に許され、さらに邪悪にさせる周囲の人たちについても考えてみました。」

こうして誕生したチョ・ヒョンジェ的初悪役は紳士の異名の後ろに野卑さを隠した二面的なキャラクターで誕生した。

「笑みの後ろに残忍な表情のようなものを序盤から捕えて行こうとしました。ドジョンが持つ不安な心理を声にどのように伴わせようか? 捻じれて抑えつけられた感情とか疎外感の感性から生じる気持ちが少しずつ積もってくることを微細な変化を通して見せたかったのです。」

役に没頭するために撮影現場では眠ることなく、同僚俳優たちと笑ったり騒ぐことも控えたまま、自分だけの緊張感を維持しようと努めた。

「ドラマは非常に直接的な媒体なので感情性が少しでも緩むと、視聴者たちがすぐに分かります。撮影現場では長い時は10時間を超える待機があるけれど、緊張が切れるかと心配で、わざと眠りませんでした。相手の俳優たちとおしゃべりをすると、急な感情の捕えが難しいと思って、一人でいたりしたんです。作品が終わり、張り詰めるように締めていた感情を今はちょっと緩めていて良いですね。」(笑)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

彼がこのように没入した理由は、既存の善良で柔らかなイメージで固められていた演技のスペクトラムを広くしようという意味合いが強かったからだ。すでにデビュー16年目だが、チョ・ヒョンジェには彼をスターにしたMBCドラマ‘ラブレター(2003)’の中、至高至純な愛を見せてくれた神父の残り香がまだ滲んでいる。

「全くそうではないイメージで悪役を演じて、それで‘驚いた’と言う評価を一番沢山得ました。個人的には胸が熱くなりましたね。‘果たして可能か’という疑問が実際に周辺の人々からもあったけれど、無事に良く終えてホッとしました。」

劇中では冷徹で強引な悪役だったけれど、実際には純情派だ。今30代半ばに入った彼に結婚や恋愛についての考えを聞くと、「結婚する人は神様が差し出してくれるのだと思います。」と言って、「人生は愛して恋愛をして、それが他人事のようです。皆、そのために生きているのではないですか?」と反問した・

‘ヨンパリ’に没入した過去3か月間、触れば、‘プツン’と切れてしまうような緊張感を維持してきた彼は、突然訪れた休暇が嬉しくもあり、「一息ついた」気分だ。

「以前は、作品一つが終わると、うまく抜け出すことが出来なくて、しばらくの間部屋にだけ居たり、そのようでした。少しずつノウハウが分かってきて、一人で登山に行って来たり旅行をしながら、作品が抜け落ちて、また違った気運が出てきます。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

20代とはまた違った余裕も生まれた。「子供の頃は何も分からないまま周囲からやれと言われるままに沢山ひっぱられ、これからは僕が選択し干渉できるという考えの幅が少しずつ拡張しているようです。」と言うこと。
だからだろうか? チョ・ヒョンジェに今回のドジュンはまた新たな出発ができるという確信を抱かせてくれた。

「デビュー16年目で新鮮さを味わいました。僕は僕の‘先’を信じていて、これからどのような挑戦も可能で、考えも及ばなかったことに出会うこともできるだろうと考えています。演技者としての本格的な開始は今からではありませんか?」


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